筋トレ中のPFCバランスとは? 体重別の計算方法とツナ缶の選び方

筋トレ中のPFCバランスとは?
体重別の計算方法とツナ缶の選び方

筋トレ中の食事について調べると、「PFCバランス」という言葉を目にすることがあります。

PFCバランスとは、食事からとるエネルギーのうち、たんぱく質・脂質・炭水化物がそれぞれどのくらいを占めるかを表したものです。

たんぱく質だけを増やせばよいわけではありません。トレーニングを続けるには、脂質や炭水化物を含め、食事全体を考えることが大切です。

今回は、PFCバランスの基本、体重別の計算方法、目的に合わせたツナ缶の選び方を分かりやすくご紹介します。

PFCバランスの「P・F・C」とは?

P:Protein

たんぱく質

筋肉だけでなく、皮膚や酵素など、体をつくり、その働きを支える材料になります。


F:Fat

脂質

エネルギー源となるほか、細胞膜や一部のホルモンなどの材料になります。


C:Carbohydrate

炭水化物

体を動かすための主要なエネルギー源です。糖質と食物繊維を合わせたものを炭水化物と呼びます。

エネルギー換算係数は、たんぱく質1g=4kcal、脂質1g=9kcal、炭水化物1g=4kcalです。※1

一般的なPFCバランスの範囲

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、健康な成人のエネルギー産生栄養素バランスについて、おおむね次の目標量が示されています。年齢によって、たんぱく質の下限は一部異なります。※2

Pたんぱく質
13~20%F脂質
20~30%C炭水化物
50~65%

これは健康な方を対象とした一般的な範囲であり、「筋トレをする人は必ずこの中央の値にする」という意味ではありません。必要量は年齢、体格、活動量、トレーニング内容、増量・減量の目的などによって変わります。

筋トレ中のPFCは、どの順番で計算する?

  1. 1日の必要エネルギーを決める

    体重だけでなく、年齢、性別、身長、活動量なども考慮します。

  2. たんぱく質量を決める

    体重1kg当たりの量を使って計算します。

  3. 脂質量を決める

    総エネルギーに対する割合から計算します。

  4. 残りを炭水化物に配分する

    総エネルギーから、たんぱく質と脂質のエネルギーを差し引きます。

体重別・たんぱく質量の計算例

国際スポーツ栄養学会のポジションスタンドでは、運動を行う健康な人の1日当たりのたんぱく質摂取量として、体重1kg当たり1.4~2.0gが、多くの運動者にとって十分な範囲とされています。※3

また、筋力トレーニング研究のメタ解析では、除脂肪量増加に対する効果は、総たんぱく質摂取量が約1.6g/kg/日を超えると、それ以上明確に増えなかったと報告されています。※4

↔ 表が画面幅を超える場合は、スマートフォンでは左右にスワイプ、パソコンでは横スクロールバーでご覧いただけます。

体重 1.4g/kgの場合 1.6g/kgの場合 2.0g/kgの場合
50kg 70g 80g 100g
60kg 84g 96g 120g
70kg 98g 112g 140g
80kg 112g 128g 160g
90kg 126g 144g 180g

計算式:体重(kg)×体重1kg当たりのたんぱく質量(g)。健康な成人が筋力トレーニングを行う場合の参考例であり、すべての方に適した摂取量を示すものではありません。

PFCバランスの計算例

例として、1日2,400kcal、体重70kg、たんぱく質1.6g/kg、脂質25%エネルギーとして計算します。

たんぱく質

70kg×1.6g=112g
112g×4=448kcal


脂質

2,400kcal×25%÷9=約67g
約600kcal


炭水化物

2,400-448-600=1,352kcal
1,352÷4=338g

この例のPFCは、たんぱく質112g、脂質約67g、炭水化物338gです。ただし、2,400kcalが必要かどうかは人によって異なります。体重の変化、体調、トレーニングの調子などを確認しながら調整します。

筋トレ中にツナ缶が使いやすい理由

ツナ缶は調理済みのため、開封してすぐに食事へ加えられます。ごはん、パン、麺、サラダなどに合わせやすく、栄養成分表示から1缶当たりのたんぱく質量も確認できます。

一方、同じツナでも、オイル無添加、油漬、食塩無添加などによって、エネルギー、脂質、食塩相当量が異なります。Pだけでなく、Fや献立全体も見て選びましょう。

目的に合わせたツナ缶の選び方

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商品例 エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量
国産 ライトツナ スーパーノンオイル 70g※5 53kcal 12.5g 0.3g 0.2g 0.7g
国産 ライトツナ 食塩無添加 オイル無添加 70g※6 48kcal 11.6g 0.2g 0.1g 0.2g
国産 ライトツナ フレーク まぐろ油漬 70g※7 224kcal 11.6g 19.7g 0.1g 0.6g

※いずれも70g当たり・液汁を含む表示値です。購入時には最新のパッケージ表示をご確認ください。

脂質を抑えたい

オイル無添加タイプは脂質が少なく、脂質量をほかの料理で調整しやすい選択肢です。

味付けを調整したい

食塩無添加・オイル無添加タイプは、料理全体の味付けを自分で調整したいときに便利です。

エネルギーも加えたい

油漬タイプは、同量のオイル無添加タイプより脂質とエネルギーが多くなります。増量中や料理にコクを加えたいときの選択肢になります。

ツナだけでPFCを整えようとしない

ツナはたんぱく質を加えるのに便利ですが、ツナだけでは食事全体の炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを十分に整えられません。

主食ごはん・パン・麺主菜ツナ・卵・肉・豆類副菜野菜・きのこ・海藻

たとえば、ツナおにぎりだけで終わらせず、野菜入りの汁物や果物、乳製品などを組み合わせると、食事全体を整えやすくなります。

まとめ

  • PFCは、たんぱく質・脂質・炭水化物のエネルギーバランス
  • 体重だけでPFC全体を決めず、まず1日の必要エネルギーを考える
  • たんぱく質は体重1kg当たりの量から計算できる
  • ツナ缶は種類によって、脂質やエネルギー、食塩相当量が異なる
  • 目的と献立に合わせて、オイル無添加・食塩無添加・油漬を使い分ける

PFCの数字だけを追いかけず、主食、主菜、副菜を組み合わせながら、無理なく続けられる食事を考えてみましょう。

参考資料・根拠

  1. 文部科学省「日本食品標準成分表・食品成分データベース」
    https://fooddb.mext.go.jp/
  2. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
  3. Jäger R, et al. International Society of Sports Nutrition Position Stand: protein and exercise. J Int Soc Sports Nutr. 2017;14:20.
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5477153/
  4. Morton RW, et al. A systematic review, meta-analysis and meta-regression of the effect of protein supplementation on resistance training-induced gains in muscle mass and strength in healthy adults. Br J Sports Med. 2018;52:376–384.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28698222/
  5. いなば食品公式オンラインショップ「国産 ライトツナ スーパーノンオイル」
    https://shop.inaba-foods.jp/shop/products/INFD0001-01
  6. いなば食品公式オンラインショップ「国産 ライトツナ 食塩無添加 オイル無添加」
    https://shop.inaba-foods.jp/shop/products/INFD0003-01
  7. いなば食品公式オンラインショップ「国産 ライトツナ フレーク まぐろ油漬」
    https://shop.inaba-foods.jp/shop/products/INFD0201-01

※商品の栄養成分、原材料、内容量、パッケージは変更される場合があります。公開時には最新の商品パッケージと公式商品情報をご確認ください。

※本記事は健康な成人に向けた一般的な情報です。持病がある方、妊娠・授乳中の方、医師から食事制限を指示されている方は、医師または管理栄養士へご相談ください。